クルマのナンバープレートも教材です
筆者が、マレーシアに移り住んできて間もない頃の話です。「いち・に・さん」の数字を、英語では「ワン・ツー・スリー」と言えるんですが、マレー語による数字の数え方は「サトゥ・ドゥア・ティガ」となかなか覚えることができない。聞き慣れない単語イコール会話に使えないコトバになっていたようです。
そんなある日、地元の知人の車に乗せてもらっていた時の話。信号で停車するとマレーシア人の知人が「ヨン・ゼロ・ハチ・ハチ」としゃべり始めたんです。何を言ってるのか?最初はよくわかりませんでしたが、すぐ前に止まっている車のナンバープレートを筆者から覚えた日本語で発音練習していることに気づきました。
覚えたての日本語を繰り返して身につけようとする知人から、学びました。クルマのナンバープレートも教材なんです。「4088」ならマレー語で『アンパッ・コソン・ラパン・ラパン』。知人の車に限らず、タクシーに乗ったときも前を走ってる車のナンバープレートの数字を読み上げると、運転手さんが笑いながらジャッジしてくれます。
マレーシア語の数の発音と数え方
マレーシア語の数字の基本は1~9。聞き慣れない単語ばかりですが覚えるしかありません。11~19は1~9にbelas(ブラス)がつき、10の単位はpulun(プロゥもしくは、プロ)、100にはratus(ラトス)、そして1000の単位にはribu(リブ)をつけます。1を意味するSatuは、他の語の前に組み合わす時Se(ス)に変化します。
0 | kosong /コソン |
---|---|
1 | satu /サトゥ |
2 | dua /ドゥア |
3 | tiga /ティガ |
4 | empat /アンパッ |
5 | lima /リマ |
6 | enam /アナム |
7 | tujuh /トゥジョー |
8 | lapan /ラパン |
9 | sembilan /センビラン |
10 | sepuluh /スプロゥ |
11 | sebelas /スブラス |
12 | duabelas /ドゥアブラス |
13 | tigabelas /ティガブラス |
20 | duapuluh /ドゥアプロ |
30 | tigapuluh /ティガプロ |
55 | limapuluh lima /リマプロ リマ |
100 | seratus /スラトス |
200 | duaratus /ドゥアラトス |
300 | tigaratus /ティガラトス |
1,000 | seribu /スリブ |
2,000 | dua ribu /ドゥア リブ |
応用問題[9876]
答えは、ちょっと長くなりますがsembilan ribu lapan ratus tujuh puluh enam /センビラン・リブ ラパン・ラトス トゥジョー・プロ アナムとなります。また、4つの数字ならば単位を省略してセンビラン・ラパン・トゥジョー・アナムと並べても相手に伝わります。
日本人にもThank you(サンキュー)など簡単な英会話が通じるように、マレーシアの方にも英数字のワン・ツー・スリーは通じます。外国人である日本人が、英語じゃなくマレー語の数字の読み方を理解したり、会話すると親近感が増すようです。必須じゃないけど、覚えておいて損のない単語だと思います。
リンギットマレーシア、お金の数え方と変則技
話は変わりますが、マレーシアの通貨はRMと記して「リンギットマレーシア」と読みます。リンギの小数点以下はSenと書いて「セン」と読みます。100センが1リンギになります。たとえば、RM5.00なら「リマリンギと発音します。マレーシアの現地通貨については、こちらのページで詳しく解説しています。
RM5.50の場合「リマリンギ・リマブロセン」と発音するのが正解ですが「リマ・リンギ・スタンガッ」もしくはリンギとセンを省略して「リマ・スタンガッ」と発音するケースもあります。マレー語でsetengah(スタンガッ)とは半分を意味する単語。50センは、1リンギの半分であるという理由で、リンギ以下の省略形に使われます。
屋台の会計の際、「ティガブラス・スタンガッ」と請求されたらRM13.50という意味になります。
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