魚雷という名を持つオニアジとは?
- マレー語で Ikan Cencaru (イカン チンチャル)または Ikan Caru (イカン チャル)とは、鰺(アジ)の仲間でオニアジという和名が付けられています。英語では Torpedo scad と訳すのですが"Torpedo"とは「魚雷」という意味です。
- 全体的に黒っぽい魚体、黒くて長めの胸びれが特徴なので、売り場でも見つけやすいと思います。アジの仲間である Ikan Selar (イカンセラー)などに比較すると半額ほどの安い値段で売られている庶民の味方ともいえる大衆魚です。
- イカンチンチャルの皮は厚く、鱗は硬すぎて取れません。特に尻尾部の稜鱗(ぜいご:体側にある棘状の鱗)は包丁が入らないほど硬いです。英訳の魚雷( Torpedo )とは、的を射た名前です。 Hard Tail Fish (硬い尾の魚)という別名にもうなずけます。
- 皮がぶ厚く、赤みの血合いも大きいためマレーシアでは背開きで血合いを取ってから特製サンバルチリを詰め込んで低温の油でゆっくり素揚げにする Ikan Cencaru Sumbat Sambal (イカン チンチャル サンバット サンバル)マレー料理に使います。
- 低温の油で時間をかけて揚げるので、下準備に苦労したぶ厚くて硬すぎる皮もパリッとサクサク食べられます。また、サンバルチリのスパイシーな風味のおかげで赤身の生臭さも消えて美味しく召し上がれます。カレーライスと一緒に食べると美味さ倍増です。
生鮮食品スーパーマーケットにて